Reiko Ichikawa
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PROFILE
About me
市川 玲子(ICHIKAWA Reiko)
NECソリューションイノベータ株式会社 イノベーションラボラトリ 主任
公認心理師(第25889号)・専門統計調査士(第00582号)
筑波大学大学院 人間総合科学研究科 心理学専攻 博士後期課程 修了
博士(心理学) 筑波大学・博甲第8201号 2017年3月24日授与
経歴
2007年 3月 静岡県立清水東高等学校 卒業
2007年 4月 筑波大学 人間学群 心理学類 入学
2011年 3月 同上 卒業 学士(心理学) 指導教員 : 望月 聡 先生
2011年 4月 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 心理専攻 博士前期課程 入学
2013年 3月 同上 修了 修士(心理学) 指導教員 : 望月 聡 先生
2013年 4月 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 心理学専攻 博士後期課程 入学
2017年 3月 同上 修了 博士(心理学) 指導教員 : 外山 美樹 先生
2017年 4月 株式会社イデアラボ 入社
2020年 7月 同上 退職
2020年 9月 NECソリューションイノベータ株式会社 入社(現在に至る)
Education
/Research
2011年5月~2015年3月
筑波大学ティーチング・アシスタント(人間学群心理学類/大学院心理専攻/教職科目)
2013年10月~2014年1月
放送大学ティーチング・アシスタント(専門科目「心理学実験2」)
2014年1月
筑波大学ティーチング・フェロー(教職科目「教育心理学III」)
2014年6月
筑波大学ティーチング・フェロー(心理学類専門科目「教育心理学」)
2014年9月~2018年9月
東京成徳大学 応用心理学部 臨床心理学科 非常勤講師(専門領域「家族心理学」「臨床心理学英文セミナー」)
※「臨床心理系大学院進学対策特別講座」の講師も担当しました(2018年2月~2018年8月)。
2014年10月~2015年3月
筑波大学リサーチ・アシスタント「小学校高学年児におけるいじめ対策プロジェクト」
2015年4月~2017年3月
日本学術振興会 特別研究員(DC2・社会科学)
研究課題名「パーソナリティ障害における対人関係機能による対人相互作用過程の解明」
2016年4月~2020年3月
桐蔭横浜大学 スポーツ健康政策学部 非常勤講師(基礎教育科目「心理学I・II」,教職科目「心理学概論」)
2018年5月~2020年3月
帝塚山学院大学 社会連携機構 客員研究員
2019年4月~2020年9月
東京成徳大学 応用心理学部 臨床心理学科 非常勤講師(専門領域「臨床心理学特講A」)
※「臨床心理系大学院進学対策特別講座」の講師も担当しました(2019年5月~2020年8月)。
2019年4月~2021年3月
立正大学 心理学部 対人・社会心理学科 非常勤講師(専門科目「心理学実験I・II」「感情・人格心理学B」)
Research subject
◆ パーソナリティ障害(傾向)‐ Personality disorder
パーソナリティ障害とは,個人の行動・認知・感情パターンが平均から著しく逸脱しており,それらによって日常生活や社会生活上で何らかの困難が生じている状態を指します。DSM-5では全10種のパーソナリティ障害が定義されていますが,私はそのうち境界性・自己愛性・演技性・依存性・回避性パーソナリティ障害といった,特に対人的な特徴を多く含むものに関心をもっています。「精神疾患」というより,「多くの人に程度の差こそあれ見られるパーソナリティ特性の一次元」として捉え,大学生を対象としたアナログ研究を行っています。(パーソナリティ障害の連続性そのものや,類型間のオーバーラップにも関心があります。)
◆ 対人関係機能 - Interpersonal functioning
パーソナリティ障害の特徴が表れる様々な領域のうち,特に深刻かつ多く見られるものが,対人関係機能の障害です。例えば,境界性パーソナリティ障害における不安定で激しい対人関係が挙げられます。パーソナリティ障害における対人関係機能の障害は,本人だけでなく周囲の人をも思い悩ませることによって,対人的・社会的な適応を阻害することが特徴的です。そこで私は,他者との関係性においてどのような相互作用が生じ,対人的な不適応に至っているのかを明らかにしたいと考えています。
◆ 自己認知・対人認知 - Self / interpersonal cognition
対人関係機能と密接な関わりを持ち,なおかつパーソナリティ障害の特徴が多く顕れるのが,自己認知や対人認知の領域です。人は良好な対人関係を築けているときは自分をポジティブに捉えられますが,そうでないと自分や他人を悪く見がちになります。そして,自分や他人を悪く見がちになると,さらに周囲との溝が深まることがあります。そこで,対人関係機能の障害による対人不適応について,主に自己認知や対人認知のプロセスを手がかりに研究を行っています。